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Last updated -- 2000/Aug./25
MobileGear-IIへの簡単インストール!!
簡単に試してみていただけるように、MobileGear-II 各機種用の カーネルバイナリと、私の使っているユーザランドをダウンロードできる ようにしました。

用意するもの

インストールの手順
以下はフラッシュカードが母艦上で /dev/hde として認識されている場合の 例ですので、デバイス名は適宜読み替えてください。 (デバイス名を間違えると最悪の場合、母艦のハードディスクを破壊してしまいます。)

注意
以下のインストールをおこなうと、インストール先のマシンのすべてのメモリ内容が消去されて しまいます。また、インストールに使うフラッシュカードの中身もすべて消去され ます。
  1. ダウンロードしたファイルを解凍する
    Linux用カーネルバイナリと、ブートローダはインストールの前に解凍する必要が あります。また、cyacecfg.txt ファイルは環境に応じて編集する必要があります。

  2. 用意したフラッシュカードをfdiskする。
    母艦の Linux 上で fdisk を使ってフラッシュを2つの領域に分割します。
    パーティション1をDOS用に、2をext2にします。 パーティション1のDOS領域には2.5MB(2500KB)くらい割り当てておけばいいと思います。
    fdisk のtコマンドで、パーティション1のタイプをDOS(ID=6)にすることを 忘れないでください。
    残りすべてをパーティション2(Linux ext2)に割り当てます。
    fdisk /dev/hde
    
  3. mkfsする。
    パーティション1、2それぞれに DOS、e2fs(ext2)ファイルシステムを作成します。
    mkfs -t msdos /dev/hde1
    mkfs -t ext2  /dev/hde2
    tune2fs -r 0 /dev/hde2
    
  4. cyacecfg.txt を編集する
    cyacecfg.txt を編集して適切な内容にしてください。 特に、
    image=vmlinux
    label=linux
    append=root=/dev/hda2
    
    という部分のルートデバイスの指定をお忘れなく。

  5. DOSパーティションの中身を用意
    機種に応じたLinuxカーネルバイナリとブートローダ関連のファイルをDOS領域に コピーします。(ここでは R300 の例)
    mount -t msdos /dev/hde1 /mnt/dos
    cp vmlinux-R300 /mnt/dos/vmlinux (MG2 R300 の場合)
    cp cyace.exe cyacecfg.txt /mnt/dos
    cd /tmp ; sync ; umount /mnt/dos
    
  6. ext2パーティションの中身を用意
    あらかじめダウンロードしておいたユーザランドのファイルを展開します。
    mount -t ext2 /dev/hde2 /mnt/ext2
    cd /mnt/ext2
    bzip2 -dc /tmp/miniroot-xxxxxx.tar.bz2 | tar xfp -
    
  7. ローカルタイムをJSTにする
    cd /mnt/ext2/etc
    mv localtime localtime-dist
    ln -s ../usr/share/zoneinfo/Japan localtime
    
  8. ネットワーク関係の設定をおこなう
    ネットワークに接続する場合には、それなりの設定をおこないます。
    vi /mnt/ext2/etc/sysconfig/network
    vi /mnt/ext2/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
    vi /mnt/ext2/etc/resolv.conf
    vi /mnt/ext2/etc/hosts
    
  9. フラッシュカードを umount する
    cd /tmp ; sync ; umount /mnt/ext2
    
  10. 準備完了
    これでフラッシュカードの準備は整いました。
    cardctl eject
    
    を実行してから、このフラッシュカードを MobileGear-II に挿入してください。

  11. Cyace.exe を起動する
    Windows CE が起動したら、 「コントロールパネル」から、システム使用メモリをプログラム使用にすべて 割り当てておきます。
    次に、「マイハンドヘルドPC」-> 「Storage Card」に 移動した後に Cyace.exe を起動して「OK」ボタンをタップします。 しばらくすれば、Linux-VR が起動するはずです。

  12. root でログインする
    login: プロンプトが表示されたら、root ユーザでログインしてください。


  13. 時刻を合わせる
    現在の Linux-VR の実装では、ブート時に時刻がめちゃくちゃな値に なっています。時刻を正しくするためには、root ユーザにて:
    date コマンドを使って手動で時刻設定する。
    rdate -s timeserver_hostname でネットワーク上の他のサーバに時刻同期させる。
    
    などの方法があります。

  14. いろいろなRPMを試す
    ここまでのインストールでかなりのことができるはずですが、そのほか必要な アプリケーションを、 ここの下の各ディレクトリからインストールする ことができます。動作テストの済んでいないものも多いのですが、ほぼ 大丈夫なようです。動作レポートをいただけると助かります。

終了の手順
ブートしたのはいいけど、正しく終了する手順が必要ですよね。
halt
を実行してください。 しばらくの間があった後に、画面が消えて終了するはずです。

重要 この状態から復帰するためには、 「電源」ボタンを押した後に 背面のリセットスイッチを押す 必要があります。

以下に標準的なアプリケーションの使い方を...
jfbterm の実行
日本語を表示/編集するためには、jfbtermをコンソールとして使います。これは簡単。
exec jfbterm
としてください。 R300 などのモノクロモデルでは白地に黒文字の、カラーモデルでは 黒字に白文字の画面が現れるはずです。
canuum の実行
日本語入力には、jfbterm 上で canuum を使います。jfbterm を起動した後に、
exec canuum -uU
を実行してください。日本語変換の On/Off キーはデフォールトで Ctrl+'O' です。
vimの実行
日本語の編集には、/usr/local/bin/vimを使います。
かな漢字変換のon/offにはCTRL+SPACEを使います。(私の個人的な好み) その他はほぼ Wnn と似たキーバインディングになっていると思います^^;)。
また、 日本語入力を可能にするために、~/.vimrc に
set fepctrl
を加えてください。
mpg123を使ってみる
mpg123 はMP3プレイヤーですので、再生する対象のMP3ファイルが必要です。
大和さんのご厚意で、フリーの駒鳥さんさえずり的 MP3 ファイルが準備できました。
テスト用MP3ファイル
mpg123 MP3file
と実行すれば、しばしの間の後に再生されるはずです。(音が出るまでちょいと 待たされます。)
機種によってスピーカーをオンにする方法が異なるため、まだ音の出ない機種もあります。