- ダウンロードしたファイルを解凍する
Linux用カーネルバイナリと、ブートローダはインストールの前に解凍する必要が
あります。また、cyacecfg.txt ファイルは環境に応じて編集する必要があります。
- 用意したフラッシュカードをfdiskする。
母艦の Linux 上で fdisk を使ってフラッシュを2つの領域に分割します。
パーティション1をDOS用に、2をext2にします。
パーティション1のDOS領域には2.5MB(2500KB)くらい割り当てておけばいいと思います。
fdisk のtコマンドで、パーティション1のタイプをDOS(ID=6)にすることを
忘れないでください。
残りすべてをパーティション2(Linux ext2)に割り当てます。
fdisk /dev/hde
- mkfsする。
パーティション1、2それぞれに DOS、e2fs(ext2)ファイルシステムを作成します。
mkfs -t msdos /dev/hde1
mkfs -t ext2 /dev/hde2
tune2fs -r 0 /dev/hde2
- cyacecfg.txt を編集する
cyacecfg.txt を編集して適切な内容にしてください。
特に、
image=vmlinux
label=linux
append=root=/dev/hda2
という部分のルートデバイスの指定をお忘れなく。
- DOSパーティションの中身を用意
機種に応じたLinuxカーネルバイナリとブートローダ関連のファイルをDOS領域に
コピーします。(ここでは R300 の例)
mount -t msdos /dev/hde1 /mnt/dos
cp vmlinux-R300 /mnt/dos/vmlinux (MG2 R300 の場合)
cp cyace.exe cyacecfg.txt /mnt/dos
cd /tmp ; sync ; umount /mnt/dos
- ext2パーティションの中身を用意
あらかじめダウンロードしておいたユーザランドのファイルを展開します。
mount -t ext2 /dev/hde2 /mnt/ext2
cd /mnt/ext2
bzip2 -dc /tmp/miniroot-xxxxxx.tar.bz2 | tar xfp -
- ローカルタイムをJSTにする
cd /mnt/ext2/etc
mv localtime localtime-dist
ln -s ../usr/share/zoneinfo/Japan localtime
- ネットワーク関係の設定をおこなう
ネットワークに接続する場合には、それなりの設定をおこないます。
vi /mnt/ext2/etc/sysconfig/network
vi /mnt/ext2/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
vi /mnt/ext2/etc/resolv.conf
vi /mnt/ext2/etc/hosts
- フラッシュカードを umount する
cd /tmp ; sync ; umount /mnt/ext2
- 準備完了
これでフラッシュカードの準備は整いました。
cardctl eject
を実行してから、このフラッシュカードを MobileGear-II に挿入してください。
- Cyace.exe を起動する
Windows CE が起動したら、
「コントロールパネル」から、システム使用メモリをプログラム使用にすべて
割り当てておきます。
次に、「マイハンドヘルドPC」-> 「Storage Card」に
移動した後に Cyace.exe を起動して「OK」ボタンをタップします。
しばらくすれば、Linux-VR が起動するはずです。
- root でログインする
login: プロンプトが表示されたら、root ユーザでログインしてください。
- 時刻を合わせる
現在の Linux-VR の実装では、ブート時に時刻がめちゃくちゃな値に
なっています。時刻を正しくするためには、root ユーザにて:
date コマンドを使って手動で時刻設定する。
rdate -s timeserver_hostname でネットワーク上の他のサーバに時刻同期させる。
などの方法があります。
- いろいろなRPMを試す
ここまでのインストールでかなりのことができるはずですが、そのほか必要な
アプリケーションを、
ここの下の各ディレクトリからインストールする
ことができます。動作テストの済んでいないものも多いのですが、ほぼ
大丈夫なようです。動作レポートをいただけると助かります。